年に一度のお楽しみ。
「とうきょう こども図書館」のバザーに行ってきました。 ここは、昭和30年に開庫された 家庭文庫から始まった 子どもの読書を専門にした私設の図書館なんです。 ストーリーテリングや、読み聞かせに関する本も多数発行されているので、名前だけなら聞いた事ある方も多いのではないでしょうか。 「おはなしのろうそく」シリーズ、「えほんのせかいこどものせかい」「昔話は残酷か」「子どもに語るグリムの昔話」「子どもに語るアンデルセンのお話 」等々。 理事長が松岡享子さん、名誉理事が石井桃子さん、理事に中川李枝子さん等々、子ども達にたくさんの素敵な作品を贈り届けてくれた そうそうたるメンバーが名を連ねています。 私が所属している絵本サークルの先生が運営されている文庫や、私がお手伝いしている文庫もここの流れを受け継いでいることもあり、バザーの時だけ子どもと一緒に遊びに行っています。 年に1度のバザーなんですが、絵本好きにはたまらない素敵な品物がたくさん出ていて 今回も混雑をかき分けていっぱい買ってしまいました。 今回、私が買った中でのNo.1は この「天使」でしょうか これは、松岡享子さん編集の「子どもに語るアンデルセンのお話 」の中の「天使」というおはなしを、松岡享子さん自身が粘土で再現された物で、きれいに装飾されたマッチ箱大の箱に、小さな天使が2人入っているものです。この日の限定販売品だったので、ゲットできてラッキーでした♪ 我が家の家宝にします。 もうひとつのお楽しみは、なぜいつもここのバザーに出店されているのか、わからないまま毎回買って帰る 手作りパン。 ナッツやドライフルーツ等が練り込んである固いパンで、一つ一つがとても重たくて、ズシッときます。 昔ながらのヨーロッパのパンって感じで、とっても素朴な味で美味しいんです。 バザー会場を離れて2階に行くと、そこでは松岡享子さんや、石井桃子さんの本が販売されているのですが、なんとサイン入りなんです。 しかも松岡享子さんのサインは、購入後にその場で ご本人からこちらの希望した名前宛にサインをいただけるのです。 ミーハーな私は、そういうのに弱く、毎年なにかしら買ってしまうのです。 今年は「ペニーさん」を買いました。 以前「にじいろのてがみ」で、うさこさんが紹介してくださった本で、その後 読んでみてすっかり気に入ってしまった1冊です。 いちごと レモン宛に、サインをいただきました。松岡享子さんは、本当に温かく優しそうな雰囲気を漂わせた素敵な方で、側に立つだけで柔らかい空気に包まれるような感じがします。 建物の地下に降りると、資料室となっていてたくさんの子どもの本が犇めいています。 「こどものとも」はたぶん、すべて揃っているのではないでしょうか。 私が幼稚園児だった頃の年代まで遡って、手に取ると 懐かしくて涙がでそうな本が次々に出てきます。 ずっとずっと忘れていたのに、不思議な事に表紙の絵を見ると パッと記憶がはじけたかの様に思い出すんですよね。 他にも、絶版で見る事ができなかった本等々、貴重な本を手に取ってみる事ができるのも、このバザーに来る楽しみのひとつです。 そして、このバザーのメインイベントのひとつは、なんといっても最後のオークションです。 絵本にまつわる小物や、絵本画家さんの絵、松岡享子さんの陶芸作品等々が出品されます。 どれも最後には、とんでもなく高値で落札されるので、とても手がでませんが 最初の安い頃に「1,000円」の一声でも出せると、なんか参加した気になれて 楽しいです。 今年のオークションの目玉はこれでした。 マトリョーシカ人形の型に、アンデルセン物語の絵が一つ一つ丁寧に描かれています。 しかも、それを描いたのは「子どもに語るアンデルセンのお話」で、絵を描かれた 大社玲子さん御本人なのですから 凄いですね。 スタートからいきなり万単位での入札が入り、落札価格は遂に20万円を超えてしまいました。 はぁ〜、ため息がでますね。
by Rupinasu_3
| 2005-11-23 11:54
| おでかけ色々
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