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子どもは純粋におはなしの楽しさを求めている

「ちびくろさんぼ」復刊へ 瑞雲舎

差別問題がからんで、絶版となり幻の絵本となってしまっていた 岩波書店の「ちびくろさんぼ」が瑞雲舎から復刻するとの事。
差別に関する問題は、島国日本で平和に暮らしている私などには とてもコメントできない
深すぎるテーマだけど。。。

でもね、子どもの心をワクワクさせて 想像を膨らませる事ができて
子ども自身が主人公と一緒になってハラハラしたり 喜んだりできる素敵な絵本って、そう多くはない。
「この絵本大好き!」 「この絵本また読んで!」 というたくさんの子どもの声、子どもの頃読んで楽しかった記憶をたどって、親になり今子どもに この絵本を読んであげたいと願う人の声が 何よりも この絵本のすばらしさを物語っていると思う。
うちの文庫でも人気の1冊。
毎年次々に出版されるたくさんの絵本や児童書、でもそのほとんどが消えてゆくなかで
復刻に際して、これだけ待たれていた絵本は他にないと思う。

当の岩波書店が知らないと言うコメントが ちょっと気になるけど、できれば訳も当時のままで変にいじらないでほしいな。

「ちびくろさんぼ」の絵本は、他の出版社からも多数出ているけど
子どもが好きなのって、なぜか というか やっぱりというか この岩波書店の「ちびくろさんぼ」。
 何よりも素朴で愛らしいフランク・ドビアスの絵が魅力なのだと思うけど、絵と文字のバランスや 読みやすい文章 など全ての要素が備わっているからなのだと思う。

子どもは純粋におはなしの楽しさを求めている_c0069222_8333548.jpg私が自分の子どもに読み聞かせで使ったのは、ヘレン・バンナーマン自身が絵を描いたという径書房のミニ絵本「ちびくろさんぼのおはなし」。
岩波版が手に入らなかったので、どうせ買うなら 作者自身の思い入れのある絵の絵本が良いかと思って買った。
こちらは、作者の意図通りの見るからにインド人親子の絵なのだけど、ちょっと顔が恐い ( ̄ー ̄;  なので、幼い子には向かないかも・・・・。
でも、慣れてくると何とも味のある絵で 結構親子で気に入っている。
by Rupinasu_3 | 2005-03-03 09:28 | 絵本のこと話しましょ


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