長女のいちごが小3の時に、最初に読んだのが「大きな森の小さな家」
これが「大草原の小さな家」の原作本のシリーズだった事は、この時私も初めて知った。 幸いにして、私がお手伝いする文庫の蔵書にあったので 少しづつ、読み進む事ができ いちごはすっかり このシリーズにはまってしまったようだ。 1931年に書かれた本との事、74年経った今でも世界中の子ども達の心を捉えて放さず、読み継がれているのだから、本の力ってすごいなって改めて思う。 実は、私はまだ読んでいないのだけど、いちごが全シリーズを読み終える前に 少しくらい読んでおかないと。。。。 その後、いちごは 少しづつ このシリーズを読み進んでいったのだが 「大草原の小さな町」を読み始めた瞬間、「え〜っ! 何これっ!」と叫んだ。 いちごが言うには、訳が全然違うのだそうだ。 「大きな森の小さな家」〜「農場の少年」の5刊は、福音館で刊行されていて、「長い冬」〜「わが家への道〜ローラの旅日記」の5刊は岩波書店で刊行されているので、 そのせいかとも思ったけど、前回読んだ「長い冬」の時は、 何も言わずに読んで、「面白かった〜、次も読みたい!」って言ってたのに、何故???? いちごが不満だと言う箇所を教えてもらうと、確かに翻訳の仕方が全然違う 調べてみると、岩波書店のこのシリーズは 今では 谷口由美子さんの訳なのだけど 日本で最初に発行した時は、鈴木哲子さんの訳だった。 いちごが読んだ「長い冬」は谷口さんの訳、「大草原の小さな町」は鈴木さんの訳だったのだ。 何が違うかと言うと、まず いちごが気に入らなかったのは、ローラが両親を呼ぶ時の呼び方。 「大きな森の小さな家」〜「長い冬」まで、ずっと「とうさん、かあさん」だったのが 鈴木さんの訳では「とうちゃん、かあちゃん」 加えて言葉遣いが随分と荒っぽくなって それまでいちごが抱いていた 両親のイメージがガラガラと崩れてしまったようだ。 他に、姉の「メアリ」の名が「メリー」となっていて、これにもご不満だった様子。 結局いちごは、本を読みながら、頭の中で「とうさん、かあさん、メアリ」と置き換えて読んだそう。 出版社が違っても、その本がシリーズであれば 最初から読んでいる子どもが違和感を持たないような訳にしてほしいものだ。 結局、いちごはどうしても鈴木さんの訳に馴染めず、 「この楽しき日々」は、図書館で谷口さんの訳の物を探して来て読ませている。 もしかしたら、鈴木さんの訳の方が内容的に良いとか、原作のイメージに合っているとか 詳しい方がみれば、それなりの評価もあるのかもしれないが、最初から読み進んでいる子には、谷口さんの訳の本を選んであげた方が 良いように思う。 ローラ・インガルス・ワイルダー作『インガルス一家の物語』のシリーズ ◆大きな森の小さな家(福音館)恩地三保子訳 ◆大草原の小さな家(福音館)恩地三保子訳 ◆プラム・クリークの土手で(福音館)恩地三保子訳 ◆シルバー・レイクの岸辺で(福音館)恩地三保子訳 ◆農場の少年(福音館)恩地三保子訳 ●長い冬(岩波書店)鈴木哲子訳 谷口由美子訳 ●大草原の小さな町(岩波書店)鈴木哲子訳 谷口由美子訳 ●この楽しき日々(岩波書店)鈴木哲子訳 谷口由美子訳 ●はじめの四年間(岩波書店)鈴木哲子訳 谷口由美子訳 ●わが家への道〜ローラの旅日記(岩波書店)鈴木哲子訳 谷口由美子訳 この本のシリーズには、美味しそうな食べ物がたくさん登場するらしい 今日降り積もった雪を見て、いちごが 「大きな森の小さな家」に出てきて メープルシロップを雪にたらして、飴にするのをやってみたいというので 本にあるように、メープルシロップを鍋で煮て、雪の上にたらしてあげた。 東京の雪は汚そうなので、あまり 食べさせたくはなかったけど いちごは 大満足だったようだ。
by Rupinasu_3
| 2005-03-04 19:22
| 児童書のこと話しましょ
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