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ねえ、どれが いい?

ねえ、どれが いい?_c0069222_10521922.jpgねえ、どれが いい?(評論社)ジョン・バーニンガム/作

今日の絵本サークルで、久しぶりに読みました。
小学校や図書館等で読み聞かせをしている方なら、一度は読んだ事があるのではないでしょうか?
まさに、読み聞かせの為の絵本ですよね!
1人で読むより2人、2人で読むより大勢で楽しんだ方が数倍楽しい絵本。 
絵本のサークルは 大人ばかりですが、みんな ちゃんと選んで声に出してくれたので 結構 盛り上がりました。 




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『もしもだよ、きみんちの まわりが 変わるとしたら、大水と、大雪と、ジャングルと、ねえ、どれが いい?』で始まります。
低学年の子だと、この最初のページから「大雪!」とか「ジャングルがいい!」とか、声が聞こえてきます。
高学年の子も、ページをめくる度に 声に出して答えてくれる子が増えてきて 最後は 夢中で 我先状態になる事も。(笑)
以前6年生に読んだ時、身体も大きくて、声変わりした男の子達が 太い声で 呟いていたのが、すごく印象に残ってます。可愛かったです。

随分前に、究極の選択という言葉が流行りましたが、平たく言えば そんな絵本ですね。
お決まりの、痛そうな事、気持ち悪い事、汚い事が題材になっているページもあるけど、ジョン・バーニンガムさんが手がけただけあって、どこか のんびりしたファンタジームードが漂っているので、みんな楽しそう、面白そう! に見えてしまいます。
子ども達は、食い入るように見ながら 絵本の中の選択肢から どれを選ぼうか真剣に考えてくれます。
どのページも 楽しくて みんな好きなんですけど、私が特に好きなのは
『どれを 手伝う? 妖精の魔法、小人の宝探し、魔物のいたずら、魔女のシチュー作り、サンタクロースのプレゼントくばり。』
全部楽しそうでしょ 1つだけなんて、決められます?
『お父さんが 学校で踊っちゃうのと、お母さんが喫茶店でどなるのと、どっちがいや?』っていうのも 笑っちゃいます。
その横で、真っ赤な顔で小さくなっている 子ども。その気持ち、わかるよ〜。

そうやって、みんなで楽しんだ後 もう一度 ゆっくり手に取って
一つ一つの選択肢に 一人じっくり想像を膨らませるのが また楽しいんです。
妖精の魔法、小人の宝探し、魔物のいたずら、魔女のシチュー作り、サンタクロースのプレゼントくばり等々、一つ一つの絵から 自分だけの ストーリーが膨らんできます。

いちご(小6)とレモン(小5)も、時々手に取って 一人でじっくり眺めている時があります。
そういう時って、選んでるんじゃなくて 気に入った 絵から色々想像を巡らせて楽しんでいたみたいですよ。 

《読み聞かせのポイント》
今日の絵本サークルでは、大人に向けて読んだので、ちょっと照れくさくて ページめくりが早くなってしまったようです。
講師の先生から、もっと たっぷり時間をとって、みんなの様子を見ながらページをめくるようにと注意がありました。
特に 低学年の子は、絵を見て 言葉を聞いて 頭の中で想像するまでに時間がかかるので、時間をかけて じっくり読み進めると良いそうです。
この絵本では、見開き2ページの中に 分割して選択肢が 描かれているので、一つずつ指差して読んだのですが、これは良かったようです。
一つ一つの選択肢を しっかり 説明する事が 選ぶ楽しさに繋がっていくので 絵と文が一致するように 指差ししながら読む事は この絵本では不可欠だそうです。
確かに、絵と文が一致しないまま聞いていると この絵本の楽しさが ぼやけてしまいますね。
by Rupinasu_3 | 2005-07-07 10:51 | 絵本のこと話しましょ


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